不育症とは、妊娠はするけれども流産や死産を繰り返して元気な赤ちゃんが得られない状態をいいます。流産を2回繰り返すと反復流産、3回以上繰り返すと習慣流産と定義されます。
また、妊娠10週以降の流産や死産を1回でも経験した場合は、不育症の原因のひとつである抗リン脂質抗体症候群の可能性があり、次回妊娠に備えた検査や治療が必要になります。
不育症
不育症とは、妊娠はするけれども流産や死産を繰り返して元気な赤ちゃんが得られない状態をいいます。流産を2回繰り返すと反復流産、3回以上繰り返すと習慣流産と定義されます。
また、妊娠10週以降の流産や死産を1回でも経験した場合は、不育症の原因のひとつである抗リン脂質抗体症候群の可能性があり、次回妊娠に備えた検査や治療が必要になります。
抗リン脂質抗体という自己抗体により、血栓症や流産・死産を起こす病気です。抗リン脂質抗体が非常に高い抗体価(99パーセンタイル値)を示した場合、12週間後に再検して同様の結果が出て初めて抗リン脂質抗体症候群と診断されます。すなわち、抗リン脂質抗体症候群の診断は1回の検査だけでは不十分で再検が必要です。抗リン脂質抗体症候群では次回妊娠時低用量アスピリン・ヘパリン療法を行います。
※保険未収載
診断法には子宮卵管造影やMRI、子宮鏡検査、3D超音波検査で正確な診断が出来ます。後天性の子宮形態異常には子宮筋腫や子宮腺筋症、子宮腔癒着症、子宮内膜ポリープなどです。子宮卵管造影、MRIは必要がある場合は他院に紹介させていただきます。
ご夫婦のどちらかに染色体異常があると流産を繰り返すことがあります。不育症で問題となる染色体異常は転座などの染色体構造異常です。血液検査(染色体Gバンド法)でわかります。
ご夫婦同時に検査を行い、検査結果が出たらご夫婦同席でお話しをします。不育症での染色体異常は、ご夫婦どちらの異常であるかを特定する意味はなく、特に必要な場合を除いてどちらの異常であるかは明らかにしません。
甲状腺機能亢進・低下症、糖尿病では流産のリスクが高くなります。空腹時に測定します。
検査結果により適応があれば下記の治療法を行います。
アスピリンは血小板が活性化しないように抑え、血液をさらさらにし胎盤の血栓を予防します。
血液凝固因子を抑えることで胎盤の血流を良くして血栓を予防し妊娠の継続を図ります。1日2回12時間ごとの皮下注射です。
上記治療中は、抜歯や出血を伴う処置を受けられる際には必ずアスピリン内服中であることをお伝えください。
準備中
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