2025年5月15日
卵巣から分泌されるホルモンは、エストロゲンと呼ばれる卵胞ホルモン(エストロゲン)とプロゲステロンと呼ばれる黄体ホルモンです。卵胞ホルモンは、排卵の前に急速に分泌が増加し、それにより脳の下垂体から分泌されるホルモンのLH(黄体化ホルモン)の分泌を促し、卵巣で準備された卵の排卵をもたらします。
排卵後には、黄体ホルモンの上昇により、ひとによっては、胸の張り、吹き出物などの肌トラブル、食欲の変化、気分の抑うつなどをもたらします。これらの症状が悪化し、日常生活にも支障をきたすものが、月経前症候群(PMS)です。その内、気分の抑うつの症状が顕著なものは、月経前不快気分障害(PMDD)と呼ばれます。月経前症候群(PMS)もしくは月経前不快気分障害(PMDD)は、低用量ピルによるコントロールが可能です。
月経不順のある方は、排卵が上手くいかない多嚢胞性卵巣症候群(PCOs)の可能性があります。超音波検査で卵巣に排卵されていない多数の卵胞を認め、月経開始後3−5日目の検査で、下垂体ホルモンLHが高値であれば、PCOsと診断されます。
閉経を迎える前には、月経の間隔が乱れ始め、のぼせやほてりなどの症状が出ます。このような症状のある方やホルモン補充療法を受けられている方にも、ホルモン検査での確認をお勧めします。
当院では、ホルモン値を院内で調べ、30分程度で結果をお伝え出来ます。
月経不順や更年期かなと心配されている方は、お気軽にご相談下さい。