2025年4月18日
つらい生理痛で困っている方いらっしゃらないですか?毎月、生理の1日目、2日目は痛みで寝込んでしまい、学校やお仕事を休んでしまうような事はありませんか。また、月経中は痛み止めが手放せない事ありませんか。
ひどい生理痛は、医学用語では月経困難症と呼ばれ、保険の病名が付く疾患です。子宮内膜は、月経終了後から排卵の前にかけて上昇する卵胞ホルモン(エストロゲン)に反応して厚くなり、排卵後2週間程度で妊娠がなければ、剥がれ落ちて月経血として排出されます。
このように厚くなった内膜が剥がれるので、痛みを伴います。月経困難症のある方には、低用量の卵胞ホルモンと黄体ホルモンを含んだ治療薬によって、保険を使って治療する事ができます。
当院では、月経困難症のある方に超音波検査により子宮内膜症の有無を確認の上、この低用量の卵胞ホルモンと黄体ホルモンを含んだ治療薬を処方しております。子宮内膜症のない月経困難症の方は、低用量の卵胞ホルモンと黄体ホルモンを含んだ治療薬を内服することにより、血液中の卵胞ホルモンが低下し、排卵も抑制されるために子宮内膜があまり厚くならず、月経時に剥がれても痛みが軽くなります。
この低用量の卵胞ホルモンと黄体ホルモンを含んだ治療薬は、月経周期を28日型にするものと連続で内服することにより月経周期を伸ばして、月経の頻度を下げるものに分かれます。通常は、まずは1ヶ月分を処方し、大きな副作用がない事を確認し、3ヶ月分毎に処方して参ります。 生理痛で困っている方は、一度当院にお気軽に相談にいらしてみて下さい