コルポスコピー検査(Colposcopy)は、婦人科で行われる精密検査の一つで、子宮頸部を拡大して観察するための検査方法です。専用の拡大鏡(コルポスコープ)を使用し、肉眼では確認できない子宮頸部病変を特定し、その部分を専用の鉗子で生検し、病理学的な診断を行います。
この検査は、子宮頸がんの早期発見や前がん状態(異形成)の診断に役立つ重要な検査です。近年、子宮頸がん検診の受診率向上に伴い、コルポスコピー検査の必要性も増加しています。
コルポスコピー
コルポスコピー検査(Colposcopy)は、婦人科で行われる精密検査の一つで、子宮頸部を拡大して観察するための検査方法です。専用の拡大鏡(コルポスコープ)を使用し、肉眼では確認できない子宮頸部病変を特定し、その部分を専用の鉗子で生検し、病理学的な診断を行います。
この検査は、子宮頸がんの早期発見や前がん状態(異形成)の診断に役立つ重要な検査です。近年、子宮頸がん検診の受診率向上に伴い、コルポスコピー検査の必要性も増加しています。
コルポスコピー検査は、主に以下のような目的で行われます。
これまでの検査、検診で、子宮頸部異形成(子宮頸がんの前がん病変)の存在を指摘されている方で、比較的軽い病変(子宮頸部軽度異形成)の場合には、6ヶ月毎の検査が必要です。もう少し進行した病変(中等度異形成)の場合には、3〜4ヶ月ごとの検査を勧めます。
検査の流れは以下の通りです。
検査前の準備
月経中は検査が難しいため、月経を避けて受診してください。
検査の実施
検査後
検査は約3〜5分程度で終了します。軽い出血や下腹部の違和感がある場合がありますが、通常は短期間で回復します。
コルポスコピー検査では以下のような異常を特定できます。
子宮頸部の細胞に異常が見られる場合、異形成(軽度~高度)と診断されることがあります。
適切な治療を行えば、がん化を防ぐことが可能です。
コルポスコピー検査により、がん細胞の有無やその進行度を確認できます。
HPV感染やその他の炎症が疑われる場合、コルポスコピーで原因を特定できます。
生検を行った場合、採取した組織を病理検査し、より正確な診断が行われます。
検査後に少量の出血が見られることがありますが、通常は1~2日で収まります。
酢酸溶液や生検時に軽い痛みを感じる場合があります。ご心配がある場合には、相談してください。
検査後の結果に応じて、以下のような対応が行われます。
異常が軽微であれば、定期的な検診で経過を観察します。
異形成が確認された場合、レーザー治療や子宮頸部円錐切除術などの治療が提案されることがあります。
HPV感染が関与する場合、免疫力向上のために、禁煙等の生活習慣の見直しが推奨されます。
コルポスコピー検査は、子宮頸がんや異形成を早期に発見するための重要な検査です。定期的な検診と精密検査を組み合わせることで、健康を守ることができます。子宮頸がん検診で異常が見つかった場合や、不正出血などの症状がある場合は、速やかに医療機関で相談し、適切な検査を受けましょう。
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